介護職員の賃金改善のため、国は処遇改善加算という加算をつくりました。
文字どおり、低賃金で働くことが多い介護職の収入を改善するための加算です。
この処遇改善加算が何故介護のキャリアアップ関係するかというと、国は介護職の質の向上を図るため、処遇改善加算を得るためには施設でキャリアアップの道筋を立てること、キャリアパスという要件を条件に入れているからです。
つまり、今までは資格や経験などを持っていてもなかなか賃金や待遇に反映がされず、どうキャリアを積んでいけばいいかわからなかったものが、加算という形で経験や資格に応じて給与を上げる仕組みができたわけです。
例えば、資格など持っていない職員が経験を積んで介護福祉士を取得したら、資格に応じて昇給や手当を上げる仕組みになっています。
ここで注意したいのは、処遇改善加算には、1から5まであり、1が職員に還元される加算率が高く、キャリアアップする道筋として、キャリアパスの要件を1から3まで設けています。
キャリアパスの要件の内容は、職位などに応じた賃金体系を整備すること、研修の実施、機会の確保、能力や資格に応じて一定の基準で昇給する仕組みを設けることです。
処遇改善加算の数字が上がっていくごとに加算率は下がり、キャリアパスの要件も緩和していきます。
介護の仕事を目指す方へ、介護の施設は数多くあります。
処遇改善加算をしっかりと取得している施設か、一度確認してみるといいかもしれません。